中小企業対象の新規事業セミナーをさせていただきました。

2022年11月15日(火)13:30~15:00 @滋賀中央信用金庫本部5階セミナールーム 

滋賀県産業支援プラザ様、滋賀中央信用金庫様共催のセミナー「新規事業で企業価値向上にチャレンジ!」に登壇をさせていただきました。

自身が中小企業において新規事業を立ち上げたリアルな実例を交えて、中小企業が新規事業に取り組む際の心構えや、狙うべき市場、新規事業の取組フローについて説明をさせていただきました。

中小企業が新規事業に取り組むにあたっての心がまえ

  1. 新規事業はトップの強い意志で行う必要がある。
  2. 一定の目途が立つまではヒト、モノの投資を行わずスモールスタートで始めること。
  3. 予算権限を持つトップ直轄で新規事業プロジェクトチームを作り活動の時間を設ける。

 中小企業において新規事業がボトムアップで立ち上がることは99%ないと思われます。まだ売上が上がっていない新規事業の取り組みは、既存事業にのみ従事する人から見れば遊んでいるように思われるものです。新規事業に取り組むメンバーも他の社員から白い目で見られるようなことを一生懸命出来ないと思います。だからこそ、トップ自らが新規事業に取り組むことの重要性を社員に伝え、新規事業に取り組むメンバーが周囲から評価されるような土壌をつくることはマストです。
 新規事業を始めるにあたって、新規事業専門の人員を置いたり、設備投資をしなければならないと考えておられる方もいるかも知れませんが、ヒトもカネも潤沢にあるわけではない中小企業においては、Googleの20%ルールのように本業に従事しながら、勤務時間の一部を新規事業に充てるというのが最も現実的です。ここでも、予算権限を持つトップが旗振り役となってプロジェクトチームをコントロールする必要があります。
 新規事業への取り組みにおいても、大企業と中小企業では戦い方が全く異なるので、よく書店で売っているような「新規事業の起こし方」のような本に書いている内容をそのまま実行するのは難しいと思います。もし、具体的に新規事業をしたいと考えているものの上手く立ち上げられないという方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

澤田 晃仁のアバター 澤田 晃仁 合同会社Libra近江 代表社員

地方銀行に13年勤務し、滋賀県内や大阪の支店で法人営業、審査部で企業格付審査、融資審査、再生支援部門に従事。銀行退職後、当時債務超過だった中小製造業に転職し、在籍した4年間で営業、開発受託窓口、製造部門管理者として事業再生を果たした。また、商品開発部マネージャーとしてゼロから新規事業の立上げも経験した。2022年5月に中小零細企業向けの事業再生コンサルタントとして独立。

経営学修士(MBA)、認定事業再生士(CTP)、ターンアラウンドマネージャー(TAM)、事業承継士

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